ツールに依存しない減法混色のレイヤー構成
一種の減法混色を表現する為のレイヤー構成です。
通常レイヤー合成と比較して、重なっていない部分も描きながら、重なっている部分はより鮮やかに混ぜる事が可能です。
また、重ねただけ暗くなり下部の成分より大きくなる事が無いので、比較的自然な色あいになります。
構成
下部レイヤーを一度階調反転してから、使用する色の補色で描いたレイヤーを加算発光で重ねて、その上からもう一度階調反転します。
混色量は加算発光レイヤーの不透明度で調整します。
加算レイヤーは複数重ねる事が可能です。
慣れれば最初から補色で描いても良いです。
原理
RGB色をベクトルと見做した時、原点を黒#000000ではなく白#FFFFFFとした加法で計算しています。
サムネイルの下は通常レイヤー合成で描いたもので、上がこの混色で描いたものです。
紙に不透明な顔料を乗せる事を考えると、
通常レイヤー合成は下部の色を紙とした上に顔料を敷き詰めるモデルです。
色ーー●ー●●ーー
紙ー○○ーー○ー○
それに対してこれは、
紙に顔料を乗せた後、まだ乗っていない部分に追加で別の顔料を乗せるモデルになります。
色ー●ーー●ーー●
色○ーー○ー○○ー
紙ーーーーーーーー
色鉛筆との相性が良いかもしれません。