映画大好き!
映画フィルムを描きたいな!
……そんな安易な気持ちで調べ始めたら、そこは映画界が生き残りをかけスクリーン規格を変え続けた混沌の戦場だった。
乱立するアスペクト比。
フィルムの片側にあったりなかったりする謎の破線。
これが「サウンドトラック」だと理解したとき、またその横の穴の列にあるノイズがデジタル音声データだと知ったとき、人は感心し、絶望する。
映画フィルム、描くのめちゃくちゃ大変じゃない……?
これは映画大好きだけど計算大嫌いな絵描きが、楽をするためにこしらえた苦労の結晶。
とりあえず画面を撫で付けてください。
即座に音声トラックつき35mmフィルムが、だいたいそれらしいアスペクト比の黒帯付きで、画面にバーっと走ります。
■制作解像度
1200dpi 幅35mm カラー
映画大好き!
フィルムを描きたい!
でもアスペクト比(?)がわかんない!

難しいことは
ブラシに丸投げしよう。
||| 基本操作 |||
◆「デュアルブラシ」のON/OFFで映画用35mmフィルムのアスペクト比を切り替えます。
「OFF」は「16:9」。「ON」の場合は素材名に準拠します。
描画モード「乗算」で描くと、フィルム本来の透け感が出ます。
||| アスペクト比って? |||
画面や画像の縦と横の長さの比率です。
素材を使う上での参考までに、簡単にまとめておきます。
◆HDTV(16:9)
DVDやブルーレイ、テレビ、Youtubeが採用しています。映画のビスタスクリーンにも比率が近いです。特に理由がない場合これを選んでおけば馴染むと思います。
◆アカデミー比(1.375:1)
テレビの登場により打撃を受けた映画界は、差別化をはかるために大画面化を推し進めました。テレビ普及以前のフィルムを描きたい場合はこの比率です。音声トラックもデジタル式の部分は削ってあります。
◆シネスコ(2.35:1)
シネマスコープの略。迫力を追求した映画がたどり着いたド迫力の横長画面です。しかしフィルム自体は横長ではありません(例外もあります)。専用レンズで撮影して、横幅を圧縮。フィルムのフレームにフィットさせます。このフレームに絵を書き込む場合は「2.35:1」の画像を用意して、横方向に縮小して貼り付けることになります。
アスペクト比切り替えブラシ