LT変換を活用しての背景作りに便利なオートアクション素材です。
下記の3シリーズがあります。
・3Dっぽさを削ぐLT変換オートアクションセット
・テクスチャも着色も無視で陰影だけほしい時のLT変換オートアクション
・オリジナルブラシ作成素材とお試しの線だけLT変換セット
本素材は「3Dっぽさを削ぐLT変換オートアクションセット」です。
手順についてはオートアクションにも説明が書いてありますが、下記のTIPSにも細かい解説があるのでこちらをご覧いただいた後にお使いいただくとスムーズかと思います。
3D素材っぽさを削ぐLT変換オートアクションの解説
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/10808
お手数をおかけしますが、ご確認の上でダウンロードとオートアクションを行ってください。

下図は上図の3D素材で通常のLT変換を行ったものです。

立方体は問題ないですが、球体は修正なしだとちょっと厳しいかと思います。
これをなんとかしようと作成したオートアクション(3. マテリアルありのまま_線も陰影もこだわるLT変換オートアクション)を使用したものが下図になります。

影が段々にならず一色でバシッと出ます。
陰影の範囲は調整できます。
通常のLT変換よりモノクロ漫画っぽい感じの仕上がりかと思います。

陰影の範囲も調整できます。
本素材はオートアクションセットが5つあります。
赤枠内の素材を収録しています。

1. 楽ちんLT変換
2. 線にこだわるLT変換
3. マテリアルありのまま_線も陰影もこだわるLT変換
4. マテリアルなし可能用_線も陰影もこだわるLT変換
LT変換オートアクション_単品
さらにセット内にオートアクションの選択肢がいくつかあったりするので状況や作風によって使い分けてください。
例えば2~4の線にこだわるオートアクションは線画作成の選択肢が6個あります。

↓A.通常の例

↓C. 解像度2倍の例

Cはなかなか綺麗に線が出ます。
動作は重くなりがちなのでご注意ください。

どのオートアクションにも共通して線トーン追加のオートアクションもあります。
デフォルトのトーンを線に設定したものと画像素材の線トーンもあります。

画像素材の線トーンは線幅が変化するのでお好みに合わせて調整可能です。
パースに合わせて変形すればなお便利です。
1. 楽ちんLT変換

オートアクションは1回だけで完了します。
線トーンを追加する時は2回になります。
通常のLT変換に近いです。

トーンは閾値の調整で出方が変更できるので微調整ができて便利です。
選択範囲を作成し、その部分だけ色調補正するか切り抜いて閾値調整するとさらに細かな調整が気軽にできます。
これだけでも結構便利です。
2. 線にこだわる
1からさらに線にこだわります。
線とトーンでオートアクションは2回行います。
上述のように線は解像度1.5倍、2倍の選択肢を選ぶと綺麗な線を得やすくなります。
また、法線の数値の設定が低い素材用の線画作成のオートアクションも選べます。
余計な線が出やすく必要な線が出にくい素材向けです。
法線の数値の設定が低い素材に関しては詳しくは↓こちらのTIPSをご覧ください。
描きたい背景に合わせた3D素材の選び方-線画編-
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/9842#bc02aa62
LT変換の設定は余計な線を出にくくするように設定しており、その分線が全体的に出にくいので加筆の対応がしやすいように加筆用と加筆参考用のレイヤーが作成されます。

加筆参考用レイヤーは定規になっているので線が足りない箇所の加筆が容易になっています。

トーンは1と同様です。
3. マテリアルありのまま_線も陰影もこだわるLT変換
4. マテリアルなし可能用_線も陰影もこだわるLT変換
3と4は3Dっぽさを削げるオートアクションです。
線は2と同様ですが、トーンにもう少しこだわったものです。
オートアクションは線、トーン、陰影で3回に分かれています。
ちょっと面倒ではあるのでその事も検討した上でダウンロードしてください。
3はマテリアルありのままで行うオートアクションです。
4はテクスチャや着色のあるマテリアルの他にテクスチャや着色がなく、陰影だけの状態にもできる素材向けのオートアクションです。
オートアクション実行後の結果は概ね同じです。
4の方が陰影は綺麗に出やすいですが、マテリアルの変更がオートアクションの際に必要になります。
複数の3D素材を組み合わせており設定の切り替えが煩雑になってしまう場合には3がおすすめです。
通常のLT変換との比較です。

曲面の影が段々になっていません。
この影の出方は3D素材っぽさがあると個人的には感じるのですが、そこをなくしています。


通常のトーンのレイヤーと陰影のレイヤーが別になっているので陰影だけ削るのも容易で仕上げもしやすいです。
オートアクションで作成される陰影調整レイヤーの色の閾値を調整して陰影の範囲を調整できます。


陰影を適用させるオートアクションは2パターンあります。

A. グレースケールの場合

陰影トーンが足されます。
グレースケールで作業し、トーン化する場合にはトーンフォルダをトーン化します。
B. 網点トーン化とずらしの場合

グレースケールの場合は各トーンごとに陰影トーンが作成されますが、こちらは陰影トーンは1枚です。
トーンフォルダと陰影トーンをそれぞれ網点トーン化してトーン柄移動をしています。
下図はトーン化した時の比較です。

A. グレースケールの場合← →B. 網点トーン化とずらしの場合
作業しやすそうな方を選べます。
LT変換オートアクション_単品
名前の通りで線画だけ、トーンだけのように単品でレイヤーを作成します。
以上5つのオートアクションのセットです。
状況によって使い分けると背景作成の際の効率が上がると思います。
ご活用いただけたら嬉しいです。
3Dっぽさを削ぐLT変換オートアクションセット