線画をスピード線(回転線)にできる素材セットです。
短時間で迫力あるスピード線になって調整も結構できます。
最終的には表現色はモノクロになります。
同じシリーズのスピード線化する素材があります。
線画をスピード線化するセット_放射状
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2124284
線画をスピード線化するセット_平行線
https://assets.clip-studio.com/ja-jp/detail?id=2124282
↓基本の使い方以外の事をTIPSにまとめましたので是非ご覧ください。
アクションシーンも簡単に!線画をスピード線化
https://tips.clip-studio.com/ja-jp/articles/9973
注意点があり、この素材は「回転ぼかし」を使用します。
回転ぼかしはクリスタver2からの機能のためver1ではオートアクション「線画_スピード線化_回転線」がうまく機能しません。
クリスタver1をご使用の方はご注意ください。
レイヤーテンプレート
・線画_スピード線化_回転線_B4_600dpi用
・線画_スピード線化_回転線_変形_B4_600dpi用
・線画_スピード線化_回転線_小_B4_600dpi用
・線画_スピード線化_回転線_小_変形_B4_600dpi用
オートアクション
・線画_スピード線化_回転線
・線画_スピード線化_エアブラシで描画
以上6点のセットです。
車も簡単に回転します。
飛んでくるボールや拳、車のタイヤを回転させたりといろいろ簡単に迫力が出ます。
↓元の画像
クリスタの薔薇ブラシの画像を使用しています。
スピード線化するやり方を説明します。
大まかには以下のようになります。
・キャンバスにレイヤーテンプレートを貼り付ける。
・「元になる線画を入れる」フォルダにスピード線化したい線画を入れる。
・回転線の拡大率や角度を調整する場合はレイヤーフォルダ「線画_スピード線化_回転線」を変形させる。
・オートアクション(線画_スピード線化_回転線)を実行
以上です。
その後お好みに合わせて調整、加筆をしてください。
下記は細かめな説明です。
線がたくさんある影響かと思いますが素材の貼り付け時などに動作が重ためになります。
性能のいいパソコンですと気にならないのかもしれません。
キャンバスにレイヤーテンプレートを貼り付けます。
小も用意しているので原稿全面には回転線が入らない場合にはこちらをお使いください。
小の方が多少は動作の重さが軽減されると思います。
B4原稿いっぱいに回転線を入れる場合には通常のものを使用してください。
また、変形させる時は変形用がおすすめです。
↓貼り付けるとレイヤー(左図)とキャンバス(右図)はこんな感じになります。
例は「線画_スピード線化_回転線_小_B4_600dpi用」です。
変換したい線画を「元になる線画を入れる」フォルダに入れてください。
線画はレイヤーフォルダでもベクターレイヤー、ラスターレイヤーなんでも大丈夫です。
拡大率や角度を調整したい場合には「線画_スピード線化_回転線」フォルダを選択してレイヤーフォルダを丸ごと拡大や回転をしてください。
オートアクションの「希望の比率や角度に変形」の実行や変形の「拡大・縮小・回転」から行ってください。
変形すると変形用ではないものは中央がグシャッとして使えなくなるのでご注意ください。
「ベクターの太さを変更」は基本的にはオフにしてください。
拡大率と回転角の数値は後ほど角度の入力があるので記録してください。
後ほど回転ぼかしを利用しますが拡大率は横は100のままにしてください。
「楕円の縦横比」は横1とした時の比率を入力しますのでその方がスムーズです。
入力できる数値は0.5〜2に限られています。
変形時に拡大率の縦が50以下になる場合には0.5でとりあえずやってみてください。
回転角について例えば30でも-150でも同じ角度になりますが、「楕円の傾き」は入力できる数値は90~-90に限られています。
-150ですと+180してから入力しないといけないので回転角も90~−90で動かした方が無難かなと思います。
次にオートアクションを実行します。
スピード線化する範囲が狭い場合には選択範囲を作っておくと後ほどぼかしフィルターをかける時のプレビューの表示などの処理が速いのでおすすめです。
レイヤーフォルダ「元になる線画を入れる」を選択し、左図のレイヤーと同じ状態にしてください。
「スピード線」フォルダが開いた状態になっていたりするとオートアクションがうまく実行できない場合があります。
「線画_スピード線化を実行」を実行してください。
実行すると回転ぼかしのダイアログが出ます。
変形している場合は前述のように比率や角度を合わせてください。
プレビューを確認しながら数値等を変更し、いい感じにしてください。
次にジグザグのダイアログが出ます。
これは場合によっては少し線が不均一になってくれるかなあと一応入れていますが、不要そうな時はキャンセルを押せば実行されません。
オートアクションからジグザグの項目のチェックを外せばダイアログも出てこなくなります。
実行する場合はプレビューを確認しながら数値等を変更し、いい感じにしてください。
オートアクションが完了したら必要に応じて調整、加筆をしてください。
加筆については「線画コピー_回転ぼかし済み_微調整用」レイヤーに指先ツールで行うと迫力が増します。
指先ツールは「サブツール詳細」→「補正」→「スナップ可能」にチェックを入れると定規に沿います。
↓放射状のスピード線での例ですが指先ツールでこんな感じに加筆できます。
↓調整はレイヤーの透明度を変更するだけでも結構変わります。
放射状、平行線バージョンに比べると線の本数や間隔などの調整ができず自由度が低いです。
今後いい方法を考えられたら改良していきたいと思います。
変形用じゃない方がいろいろ自由度は高いです。
ベクターの太さを変更をオフにし、拡大してみたりするのもいいと思います。
↓スピード線がそのままとは違ったカーブになります。
線画をスピード線化するのではなく、エアブラシで描画もできます。
その際にはレイヤーテンプレートを貼り付けた後に必要な時は前述のやり方のように変形させてから「元になる線画を入れる」を選択した状態でオートアクション「線画_スピード線化_エアブラシで描画」を実行してください。
「線画を入れるフォルダ」にラスターレイヤーかベクターレイヤーかお好みのレイヤーを追加して描画してください。
レイヤーの表現色がモノクロですとスピード線化できないのでグレーかカラーにしてください。
必要に応じてエアブラシのブラシサイズを変えて描画するといい感じになります。
手描きで線をいっぱい描くと大変なので労力を軽減できたらと思います。
良ければご活用ください。
線画をスピード線化するセット_回転線