大鎧の威毛

コンテンツID:1778183

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平安後期の大鎧を参考にしました。

日本式の鎧を描いたことがない人でも挑戦しやすいものを目標にしています。
名称・説明文も正確さより分かりやすさを優先しています。

マンガ用にデフォルメをしています。
リアルさや精緻な描写をご希望の場合は、本格的な資料をご参考ください。


• 素材データ
 モノクロ二値・600 dpi 、メインカラー:黒、サブカラー:白
 バリエーション、オマケを含むブラシ 24 種類、画像 11 種類
 サンプルのレイヤーテンプレート 2 種類

• 原画は【小札-大】の高さ 38 mm が最大、主線は 0.1 〜 0.5 で描画。
【小】は【大】を 60 %に縮小(主線の太さは変わらず)
• 初期設定のブラシサイズは【小札】を基準に各々のサイズに合わせています。
 サイズ変更しなければ、大は大で、小は小で、そのまま描けます。
(微調整が必要な場合もあります)


原稿の上で鎧を組み上げられるブラシを目標に作りました。
極端に曲がる描画をしてもパターンの形は歪みません。



ブラシ【小札】シリーズ(バリエーション 6)

小札(こざね):鎧作りのベース。


札頭(さねがしら):小札の存在感を表現したい時に使います。
補助描画専用なので省略してもいいと思います。

縦半分に割った小札の側面に厚みを加味した、補助描画専用ブラシ。
仕上がった画の端に添えて小札の存在感を加えます。
これも、省略してもいいと思います。


ブラシ【威毛】シリーズ
威(おどし):緒(お)通(とお)しが由来。
編んだ様子が羽毛に似ていることから威毛(おどしげ)と呼ぶ。

縦取威(たてどりおどし):単純に縦方向へ通した状態。


縄目威(なわめおどし):隣り合う小札にまたがるよう通した状態。


毛立(けだて):上下の小札をつなぐ紐の、見える面積が一番大きい部分。


畦目(うねめ):草摺などの最下段を仕上げる編み目。


菱縫(ひしぬい):草摺などの最下段を仕上げる編み目。
重なりを簡略した【左右無】も用意しました。


威毛を 1 本ずつ手描きしたい場合に使えます。
始点は【毛立】と同じですが、終点は調整してください。

《ブラシ先端→厚さ》で各パターンを細くするなど変形できます。
調整の詳細は【ちょい足し・ハート(お試し)】(ID:1758703)をご覧ください。


画像【大袖】(おおそで)
肩から肘までを保護する。形は左右対称。

上図左:左腕用の表面  上図右:右腕用の裏面
必要に応じて左右反転してください。
最上部の高い方が顔側、低い方が背中側になるよう装備。

画像【草摺】(くさずり)
腰から下を保護する。

【脇】は最上段に鹿の皮等が張られます。
無いものもついでに用意しました。
【前後】は【脇】よりも 1 段少なかったようです。

画像【板】(いた)
脇を保護する。

栴檀板(せんだんのいた):右脇を保護するため右胸に装備。
鳩尾板(きゅうびのいた):左脇を保護するため左胸に装備。
鳩尾板は威毛がないのですが、ついでに作りました。

画像【据文金物】(すえもんかなもの)

これも、ついでに作った装飾品です。
汎用的な菊で 2 種類を用意しました。
家紋とか変わり紋を付けても面白いと思います。


組み方
小札を紐で編み上げます。
まずは横並びに編み(【小札】ブラシで横へ描画)
続いて縦方向に紐を通して、つなぎます。
両端のみ通したイメージ。
最下段を持ち上げた場合こんなふうになります(たぶん)
一枚板のように見えますが、しっかり身体の動きに添うようできています。


【草摺】などの画像は平行定規を使い今回のブラシで描きました。 
実際の鎧は下図のように、 1 段ごとに左右 2 枚ずつ小札の数に差をつけたようです。
※添付画像は 1 枚差で作りました。
* 1:【小札】
* 2:【札頭】
* 3:【畦目】(端の短い威毛にも、変形して使用)
* 4:【毛立】
* 5:【縄目】
* 6:【菱縫-左上】
* 7:【菱縫-右上】
* 8:【据文金物】
描き始めは透明度を下げておくと、穴と威毛の位置が合わせやすいです。

実際の小札は漆塗りが施されていたので、黒ベタに仕上げました。
両端は耳糸(みみいと)として華美な紐を通していました。


 

ものすごく大雑把に仕上げた例。
少しずつ角度を変えながら右から左へ描画しました。
【小札】と【威毛】の《向き》の数値を合わせると、それらしくなります。
編み方は縦取威です。


【側面小札】の使い方

平面的に描いた画像でも、どちらかの端に添えれば小札の立体感がでます。
表向きに添える場合は上から下へ描画。
裏向きに添える場合は下から上へ描画することで正確な構造になります。
画像の下のレイヤーに描画してください。
《向き》で小札を好みの角度に変更できます。
上図左は 350、右は 10 です。

《向き》の調整方法は【踊るフリンジ】(ID:1776186)をご覧ください。


《ブラシ先端同士を比較暗で合成》オン・オフ

《ツールプロパティ→ブラシ形状→ストローク》最下段に項目があります。
初期設定はオフ(上図左)
オンにすれば(上図右)重なる部分をつなぐ効果も利用できます。
※重なりが大きいと小札の穴が小さくなる場合があります。


サンプル
パーツ同士をつなぐ緒(お)や金具(かなぐ)などは省略しています。
 
完成済の画像を自由変形で配置し、背中と胸の部分だけブラシで描画。
実際の鎧も、弓を引きやすいよう胴の前面は皮が張られ装飾が施されました。
装飾部分には自作トーン【和柄_yoritomo】(ID:1709811)を使用。
もっと華々しいものでもいいと思います。

描画サンプル(レイヤーテンプレート)も添えています。
(100 x 148 mm、300 dpi)
数値設定等のご参考にどうぞ。



画像はそのまま使ってもいいと思いますが、アタリにも利用できます。
オリジナル鎧を作るお手伝いになれば幸いです☆



オマケ
【小札裏糸】

【大袖-裏】を描く際に使用しました。

ブラシ・【小札】シリーズ

ブラシ・【威毛】シリーズ

画像・【袖】

画像・【草摺】

画像・【板】

画像・【金物】

レイヤーテンプレート

オマケ・ブラシ

コンテンツID:1778183

公開日 : 3年前

更新日 : 3年前

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