「明暗境界線」とか「サブサーフェススキャッタリング」などと呼ばれている、光と影の境界に鮮やかな色をつけるフチ取りのある塗りがサクサクできるツールです。

上図のような、フチに色のついた塗りが簡単にできるツールです。
メインカラーがフチ取りの線の色、サブカラーが内部の塗りの色になります。
筆圧も反映されます。
※注意:フキダシツールなので、フキダシレイヤーに描き込むと他のフキダシとくっついてしまいます!
レイヤーを分けることをおすすめします。

服などに入っている光はこのツールで入れています。
光を表現したい場合は、レイヤー設定を「オーバーレイ」「スクリーン」「ソフトライト」などにすると良いでしょう。
影を表現したい場合は、レイヤー設定を「乗算」などにします。
メインカラーとサブカラーを同色にすると、フチのない塗りになります。
はみ出しを防止するには、塗りの下地レイヤーでクリッピングするか、塗りたい部分の形のレイヤーマスクを適用してください。

作例2:
リムライトや影をこのツールで入れています。
ツールプロパティで、ブラシ形状を「ペン」などに変えるとフチがはっきりしたものになります。
お好みで変えてください。

もとはフキダシツールですので、あとから「線修正」ツールでいくらでも形を修正できます。

- 制御点ツール:制御点の追加・削除などができます。
- ベクター線つまみ:フチをつまむと部分的に移動できます。
- ベクター線単純化:フチのヨレををまっすぐにできます。
- 線幅修正:フチのボケ足(ブラシサイズ)を大きくしたりなくしたりできます。
- ベクター線描き直し:フチをなぞると線自体を描き直せます。
また、オブジェクトツールを使うと、あとから塗り全体の移動や削除ができます。
線と塗りの色を変更したり、ブラシ形状を変えたりもできます。
ピンポイントで使ったり、全体に色を乗せたりと、面白い効果が出せるツールだと思います。
キレのある塗りが得意なので、全体の調子を見ながら仕上げるときにも最適です。
いろいろ試してみてください!