【時短&たぶん業界初】クリップスタジオペイント専用 パースに沿う流線ブラシ
■漫画の背景を描くにあたって、劇画っぽいタッチが求められる場合、
パースに沿う流線を大量に描く必用があるために、
作画に時間がかかってしまったり、疲弊してしまったりしていました。
そして、苦労の末に開発したのがこの「パースに沿う流線ブラシ」です。
※クリップスタジオペイントには「流線ツール」という、線の束を引くツールが既に
搭載されていますが、パースに沿わせる機能はありません。
■この「パースに沿う流線ブラシ」は、背景の消失点に同心円定規を置く方式で、
ブラシで色を塗るようにパースに沿った流線を描く事が出来ます。
筆圧レベルで線の長さや大きさを直感的にコントロール出来ます。
ブラシサイズや「厚さ」「間隔」のジッターを調節する事で、
更に線の密度や長さを調節してカスタマイズ出来ます。
◆Q1 どうやって使うの?
消失点に【同心円定規】をshift+ドラッグで真円の状態に置いてスナップさせる事で、
そこに集約する流線を引く事が出来ます。
(注意!パース定規には対応してません。
定規作成のサブツールウインドウの「特殊定規」項目、ツールプロパティで「同心円」を選ぶと使えます。)
一度に引かずにストロークを分けて、筆圧を意識して引いてみて下さい
memo:同心円定規を頻繁に使う事になると思うので、クイックアクセスに登録しておくと
スムーズに作業出来るかもしれません
◆Q2 消失点が原稿から遠すぎて同心円定規を置けないけど、どうしたらいい?
消失点が遠すぎる場合はこのブラシは役に立たないかもしれません。
ただし、消失点が遠い場合、パースはほとんど平行になると思いますので、
平行線のブラシを使って下さい。見栄えはさほど変わらないと思います。
★使用手順
①パース定規で、線が収束する消失点を割り出します
その消失点に、同心円定規を割り当てます
②「パースに沿う流線ブラシ ○」のツールに切り替えて、
「特殊定規にスナップ」している状態で、筆圧を意識して
細かいストロークで描画してみて下さい。
線を短くしたい時→
ツールプロパティウインドウで「厚さ」の数値を、適用方向「垂直」の状態にて減らす事で、線が短くなります
線の密度を上げたい時→
ツールプロパティウインドウで「間隔」の数値を減らすと、だんだんベタフラのように濃くなります。
線の太さを変えたい時→
太さだけを変えることは現状出来ないのですが、
ツールプロパティウインドウの「ブラシサイズ」でスケール全体を小さくしてから、間隔や厚さを適度に調節する事で、
ある程度線の太さもコントロールする事が可能です。