1つの素材ごとに複数のノイズとトーンの使用、グラデーションの調整をすることにより生成AIへの対策を強くしました。
Sampleの文字やAI学習禁止、転載禁止等の複数パターンを同梱しています。
文字は日本語、英語、簡体中国語です。
日本語と英語はイワタアンチックBで作成しています。
簡体中国語は文字入力ができなかったので、ベクターレイヤーで手書きした文字を使用しています。
素材そのものをサンプル画像として説明欄に載せてしまうと、生成AIから学習される確率が高まるため、ウォーターマークそのもののサンプル画像は説明欄に添付しません。ご了承ください。
代わりに、当該素材の一部を使用しXのGrokとGoogleの消しゴムマジックでウォーターマークを剥がした試験の結果を貼っておきます。
(実験に使用した画像は過去に自分で撮影したものです)
▼まず初めに
普通に文字を打ち込み、文字に加工をしていない場合。
生成AI(XのGrok)に文字を排除し風景だけの画像にするよう指示。

下の画像は右下にGrokの文字があるので生成済みであることが分かります。
風景に破綻が見られず、すべて綺麗に文字がはがされてしまいました。
また、Googleの消しゴムマジックを使用しても同じようにすべて剥がされました。
画像が白い花なので、白い文字であればGrokではある程度文字が残っている場合はありました。
Googleの消しゴムマジックでは白い文字でも風景に破綻がなく完全に文字が消されました。
▼次に、当該素材のシームレスパターンを使って実験をしてみます。
まずこちらは生成AIで生成前の元画像です。

▼生成AI(Grok)にSampleの文字を剥がすよう指示したもの

Sampleの文字がすべて残り、一部の文字が画像と溶けています。
▼Googleの消しゴムマジックで文字部分を選択し除去してみたもの

シームレスパターンが重なっていた部分の花の形状に破綻がみられます。
▼元画像(英文シームレスパターンを使用)

▼生成AI(Grok)に写真の上の英文を剝がすよう指示したもの

文字が一部除去されず、文字と画像が一部溶け、元画像にはない形状の花が生成されています。
▼Googleの消しゴムマジックで文字部分を選択し除去してみたもの

Googleの消しゴムマジックでは、グラデーションが薄いパターンの方が破綻が大きくなりました。
▼元画像(簡体中文シームレスパターンを使用)

▼生成AI(Grok)に画像上の文字を排除するよう指示したもの

文字がすべて排除されず、不自然な風景が生成されました。
▼元画像(日英中シームレスパターンを使用)

▼生成AI(Grok)に風景だけの画像にするよう指示したもの

何回か実験してみましたが、どれも格子模様が強く残り、一部に不自然な風景が生成される結果になりました。
▼元画像

▼生成AI(Grok)に花畑だけの画像にするよう指示したもの

▼境界効果で白フチをつけてみたところGrokにほとんどの文字がはがされてしまったので、素材に境界効果は付けない方が良いようです。

使用する場合は、なるべくノイズやトーンの質感が分かる程度の大きさで当該素材を貼り付けることを推奨します。
また、Grokで除去を試みた場合、グラデーションが濃いパターンの方が破綻が大きくなったので、Xに画像をアップロードする場合はなるべくグラデーションが濃い方がよさそうです。グラデーションの色が薄い素材は、状況によって重ね貼り等をしてグラデーションの色を濃くしてみてください。
キャラクターや人物は、顔や手のほか装飾等が細かい部分にウォーターマークを貼るとより効果的です。
また、これはあくまでも気休めなので、PCのスペックがある程度ある人は生成AI対策にGlazeやNightshadeの使用を推奨します。
シームレスパターン
画像素材