ちょっとクセのある毛皮用ブラシです。飽くまで補助用なので加筆必須です。
以前配布したファーブラシと似たタッチのざっくりした毛皮ブラシです。
とにかく手数と情報量を増やすために作りました。ただしクセが強いため加筆が必要です。
【使用例】 高級そうな毛皮のコートを描きます。
①
ベクターレイヤーに描いてからブラシのサイズとブラシ先端画像の角度等を調整して形を整えます。
②
新規レイヤーでカケアミブラシを使用し黒で影を、白で毛のハイライトを入れます。
これだけでもペン画や銅版画のような雰囲気になって良い感じです。
③
新規レイヤーに30%グレーで影を付けます。レイヤーを乗算モードと網点化して完成です。
※網点化することで毛皮の粗を少し誤魔化せます。
【作画豆知識】
原稿に使用するグレーは何パーセントでもいいのですが、私は以下のように使い分けています。(作者の主観です)
<印刷用なら20~30%グレー>
これ以上の暗さは潰れがち。通常の人物の影は20%、印象的なシーンだけ30%グレーやグラデトーン…みたいに使い分けています。自分はスクリーントーンを使ってた世代なのでこれが一番落ち着きます。
ただしオフセット印刷と違い、コンビニコピーやオンデマンドサービスで印刷すると黒インクがテカってしまい予想より濃い印象になることがあるので機種やインクの種類に要注意です。
<デジタル配信、web用なら30~40%グレー>
紙と違い画面は光っているので20%グレーでも薄く感じてしまいます。
網点化すると情報量が増えてカッコはつくのですが、「点々が不気味」などと感じる人もいるため媒体の客層に合わせて変える必要があります。
しかしデジタル媒体でグレーばかり使うとコントラストが下がって訴求力が落ちるので黒ベタや固めのペンタッチで適度に画面を引き締める必要があります。
元アナログ作家は上記の違いに慣れずデジタル移行時に作画がぼやけてしまうことがあります。
(そのためにこのブラシと解説を作りました)