板ポリゴンに床や地面、壁の模様になるテクスチャを貼り付けた素材です、3D操作とLT変換で簡単にパースのついた床面や壁面の描画ができます。
画像素材を変形させた場合と違い、「遠景になるほど模様がボケる」効果も半自動でできます。
以前コミスタ用に公開していたものをクリスタ用に作り直し、バリエーションや種類も増やしました。
この素材はその中の一種類で、お試しで使っていただけるように無償公開します。
ヨーロッパの古い町並みにありそうな石畳です。名前がわからず「馬車道」とつけましたが「石畳のうろこ貼り」だと教えていただきました。
メインは3D素材になりますが、貼り付けたテクスチャもシームレス画像素材として添付しています。
状況によって使い分けてください。
細めの線と太めの線で描かれた二種類のマテリアルが設定されています。
使い方
キャンバスに3D素材を貼り付けます。
模様は、ツールプロパティの「編集表示設定」を「通常」に設定すると見やすくなります。
「アングル」「マテリアル」にいくつかバリエーションが設定されています。
レイヤープロパティで「ライン抽出」をオンにすると、模様を二値化できます。
この表示状態でも、3Dは動かすことができます。
「ライン幅」や「エッジ閾値」などは「レイヤーのLT変換を実行」を押して出てくるウィンドウでも設定できます。
LT変換を実行すると、レンダリングされた画像レイヤーが作成され、3Dレイヤーの表示はオフになります。
作成されたフォルダーの中のレイヤーのうち、一番上の「輪郭線1」のレイヤーはポリゴンの形状をレンダリングしたものですので(模様のフチの黒枠)表示を切るか削除します。
一番下の「下地」レイヤーは、この素材の場合、模様が白で描画されているものになりますので、これも不要でしたら表示を切るか削除しますが、そのままでもあまり支障はありません。
模様は真ん中の「輪郭線2」レイヤーに描画されています。
このレイヤーは、キャンバス基本表現色が「モノクロ」の場合はサムネイルに赤い枠がついています。
赤枠がついていない場合は「レイヤープロパティ」で「表現色」を「モノクロ」にします。赤枠は表示されたままにします。
レイヤープロパティで「アルファの閾値」のスライダーを動かすと、模様の描画状態を変更できます。
「アルファの閾値」の数値を上げていくと、遠景からボケて消えていきます。
「プレビュー中の表現色を適用」を実行すると、レイヤーの二値化が確定して、以降は描画状態は変更できなくなります。
「プレビュー中の表現色を適用」は最後まで実行しなくても二値化原稿として問題はありません。
LT変換しないまま使う方法
線の抽出精度が多少甘くなりますが、LT変換をしなくても模様の二値化はできます。
ツールプロパティの「編集表示設定」を「通常」の状態で、レイヤープロパティの「減色表示:表現色:モノクロ」をオンにすればOKです。
LT変換後のレイヤーと同様に「アルファの閾値」のスライダーで線の描画状態を変更することもできます。
ただ、キャンバスの表示倍率によってちょっと表示状態が変わって見える場合がありますのでご注意ください。
この表示状態のまま3Dとして動かすこともできます。
この3Dレイヤーをラスタライズしたり「LT変換」を実行して、二値化の描画状態を確定することもできますが、最後までこの表示状態の3Dレイヤーとして置いておいても二値化原稿として問題はありません。
ただしこの状態からLT変換をした場合は「輪郭線2」レイヤーのプロパティではもう描画状態の調整はできませんので、その点もご注意ください。
3D素材
シームレス画像素材